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春の花と表彰台
執筆者の写真藤松えいら

公演期間当日のルーティン




・・・ないかも。




タイトルごめんなさい。テーマ設定した本人なのに、よくよく考えたらルーティンというルーティンがないような気がしてきました。コラムのテーマを設定したの私なのに公演当日の自分のルーティンがというより公演当日のこと全然思い出せなくてびっくりです!


でも頑張って思い出せる限りでどんな流れで1日が過ごしていたのか振り返りつつ考えてゆきます。少々長いですがお付き合いくださいませ。




まずは朝から。スマホのアラームを30分間、5分おきで鳴るようにセットして起きます。起きたついでに洗濯したり干したり、家に帰ってすぐ寝れるようにお布団を整えたり。電車遅延や事故渋滞が起きないように強く祈りながら家を出ます。

(いつも祈ってるけど公演期間中はとくに祈ってます)

ごはんは向かう途中で食べたり、劇場についてから食べたりしてることもあります。電車の中でお客さんに公演案内やお礼を送ったり、感想ツイートをいいねしたり、リプライを送ったり、ツイートしたり。


劇場についてからは客演で出演させてもらうときと、自分の団体のときとちょっと違ってます。客演で舞台に出演させてもらうときは、稽古期間中に見つけた自分の役や物語のイメージソングをずーっと聴きながらストレッチをして、発声して、台詞を確認します。だんだん全体集合の時間になり点呼や場当たりが終わったら、自分のつかう小道具まわりの確認をして衣装に着替えてメイク、本番に備えます。メイク中もイメージソングを聴いてます。そして円陣。


舞台だけが照らされる天井の照明を、真っ暗な舞台袖から見上げるのが好きです。これは高校生の頃に演劇部の大会に出たときに気づいて今でもずっと好きです。気持ちが落ち着くのと同時に「これからはじまるぞ!」のスイッチが入ります。M0(本番がはじまる合図の音楽。ゆっくりと音量が大きくなるにつれて照明が暗くなるもの)が流れたら物語に、共演者のみなさまに身を任せ場面に気持ちをのせて、そしてあっという間にカーテンコールです。面会時間にお客さまに感謝を伝え、お話をして、それも終わったら共演者の方々と褒めあったり反省しあったり、演出さんに感想を聞きに行ったり、そのままご飯を食べに行ったりと、役者さんごとに、公演ごとにいろんな過ごし方があるので終演後はそのときの気分で過ごしています。


帰りの電車はほぼ爆睡。最寄りについたら自転車に乗り、自分の台詞を繰り返し呟きながら家まで帰ります。帰り道の自転車がいちばん集中できる気がします。


そして家に帰ったらごはん!お風呂!翌日の準備!頂いた差し入れを整理&お手紙をもらったら読んで宝箱にしまう!寝る!


とまぁこんな感じです。マチネとソワレがあるときは、共演者の方と一緒にご飯食べに行ったり食べ歩いたり、ひとりでぼーっとしたり、自由にのんびり休憩しています。



そして、主宰団体のときは、いくつか追加でやることがあります。まず劇場の開錠。八木さんと一緒に劇場に入ることが多いです。先に待ってくれてたり、いつも本当にありがとう!


開錠して劇場に入ってからはぼーっとしてますが、さっき上で書いた音楽聴いたり、ストレッチしたり、台本見直しながらご飯食べたりをここで先にやっちゃってます。


受付スタッフさんが来てからは買い出しやお客様リストの印刷、チケットの準備をお願いしたり。(つくもさん、annieさん入るまではひとりでやったり、お手伝いで来てくれる風琴ちゃんにお願いしていました!ありがたすぎた...!)


その間に点呼!そして団体名物ラジオ体操。絶対やります。あと発声とかも全体でやるときもあります。その後、その日の回のお客さまに合わせて座席を準備して、各自準備に入ってもらい、私は先に小道具のプリセットを確認してメイク。そのあと受付へ行き、受付さんと打ち合わせしつつチケットや物販の準備。会場10分前に円陣を組んで気合入れ。受付にもどりお客様をお迎えします。そしてお客様の入り状況をみて開演時間を全体へ共有。


開演したら自分の出番まで楽屋・舞台袖で一気に集中。そして本番へ。全ては観にきてくれるお客様のために。お見送りさせて頂いて劇場を出るところまでの過ごし方はだいたい同じです。


売上やお金周りの確認が済むと自然とぼーっとするスイッチが入るのでそこからはのんびり自分の衣装や小道具をまとめたりお菓子食べたりしつつ帰りの用意をしながら電気の消し忘れとか忘れ物の確認して施錠。


最寄りまでぼーっとしながら電車に乗って、最寄りについたら台詞を呟いたりイメージソングを口ずさみながら自転車を漕いで家に帰る。1月の怖カフェのときは、怪談を繰り返し呟いていたのてますが「横の小道からすっと女の人が...」と呟いた瞬間に本当に横の小道から女の人が出てきたことがあって心臓バクバクさせながら家に帰ったこともありました。怖かったので振り向けませんでした!本当にびっくりした...!


時間は深夜だけどお風呂に入る、全体への共有があれば忘れないうちに連絡して、頂いた連絡やお手紙とか差し入れを整理して寝る。千秋楽前日の夜はスタッフさんやキャストのみなさまへの報酬を整理してから寝てるから朝方3時とか4時とかに寝て、7時に起きて家を出る準備とかしてます。でもまぁ公演期間中は、なぜか身体は無条件で元気なので少ない睡眠時間でもバリバリ動けたりします。不思議です!


だいたいの1日の流れです。千秋楽の後の打ち上げは、だいたい朝の二次会まで居続けます。家が埼玉なので終電は捨ててます。


舞台袖から見上げる照明以外にもうひとつ好きな景色があります。二次会終わりの早朝のしんとしてるけど爽やかな駅のホームとか、駅から家までの道で登校中の学生さんとすれ違う瞬間とか、慌ただしく駅に向かう人たちと反対にぼーっと家に帰っているとき。自分だけが違う時間を生きてるみたいでちょっとおもしろいなって。



ここまで書いてみて気づいたけどぼーっとするのが私のルーティンみたいです。ぼーっとしてるところをみたら、「お、ルーティン実行中だな」と、そっと見守っててください。



書いてたら長くなってしまって、いろいろ削っても予定より1000文字近くオーバーしてました。笑


最後まで読んでくれて本当にありがとうございました!



次の公演もがんばるぞう U・J・U

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