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春の花と表彰台

『手力、です』

  • 執筆者の写真: annie
    annie
  • 2 日前
  • 読了時間: 3分

 ya! annieです。さいきんマッサージボールを買いました。とげとげしたモヤっとボールみたいなやつ。みたいなっていうか、ほとんどモヤっとボール。これで背中とか腰をゴリゴリいわせるねん。ほぐして筋肉をとろとろにしたんねん。


 じつはannie、マッサージとは長い縁があります。おじいちゃんが針灸マッサージ師でした。盲目のマッサージ師でした。盲目とは思えない的確さで針を刺していき、ご近所さんに感謝されながらタバコを吸う姿を覚えています。いずれぼくもこの目が見えなくなる時が来るでしょう。そしたら同じような道もありかもなぁとか気楽に思えちゃうのは、あのじいさんが背中を見せてくれたからでしょう。生きるうえでの絶望みたいなものが一個減りましたねそれで。

 幼少というか高校出るまでほとんど祖父母の家にいたので、二親等圏内に限れば一番思い出が多いですね。二歳のころには勝手にお客さんの前に出て行って、こちらにお座りくださいとか言ってたらしいです。接客業の才能があったのかもしれない。


 じいさんはお客さんがいないとき、週刊誌の音声版を聞いたり、たまに横笛を吹いたりしていました。ぼくはそんなじいさんのそばによく近寄っていきました。かすかな足音で僕の接近を察知したじいさんは「おっ?」って言って横笛吹かせてくれたり旧札のコレクションを手触りだけで当てる特技を披露したり、普通に暮らしていてあまり盲目の部分を感じませんでしたね。視覚をカバーするだけの感覚の鋭敏さは、もしかするとマッサージの部分に生かされていたのかなぁって、近年思います。書きながら思い出を振り返っていくとなんだか渋いじいさんですね。annieも渋くありたいですが、視覚から流れ込むあれやそれやに翻弄される毎日なのでまだ到底無理そう。

 振り返って心残りみたいなところは、針やってもらったことがないことかなぁ。いまこそやって欲しかったのですが、10代のぼくには針どころかマッサージすら必要なかった。全身ふにゃふにゃだったし。大人になって腰痛緩和のために針刺してもらって、ああなんか肉の奥を直接押してもらってる感覚なんだなぁってことに気づけました。かつては針をぶすぶす刺されているお客さんを見て、ひぃ~って言ってビビっていた。見た目ホントに針だもん。なんで血出てないんだ……? って不思議に思っていた。大人って強ぇって納得していた。そしたら大人でも安ピンとか刺さったら血が出るじゃないですか。なんだ……? マジックか? って思っていた。ばかなこども。


 思い出補正かもだけど、あの時のお客さんはみんな気持ちよさそうだった。そんな手技をこの身に受けてみたかったなぁなんて、背中でボールコロコロさせながら思ったよ、という話。ノスタルジーannie。

 ちなみにずっとじいさんって書いていますが、ほんとにこう呼んでた。じいさんばあさんって。かわいげのない孫すぎないか?


 マッサージボールいいね。

 bye

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