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春の花と表彰台

最前の観劇で地獄を見た話

こんにちは、またはこんばんは、おはようございます?平成.EXEのカメラマン、みなせです。


みなさん、演劇はお好きですか?

この記事を読んでくださっているということは、きっとお好きですよね。私も好きです。ただ、何でも観に行くわけではなく「このシリーズだけは絶対!」という公演が年に一度ほどあり、それを楽しみに足を運んでいます。あとは、推しのアイドルが出演していればチケットを確保する程度に楽しんでいます。

観劇をしていてつくづく思うのは、お芝居って板の上と客席が一緒に作る両方向のものだということ。家では絶対に味わえないものがそこにあるのが魅力だと思います。


さて今日は、そんな観劇体験のエピソードをひとつ。

10年以上応援しているアイドルが舞台に出演することになり、喜んでチケットを取りました。しかもまさかの最前列を引き当ててしまったんです。こんなうれしいことはない!るんるん気分でスペースゼロへ向かいました。

席について「わー最上手だけど最前列だー!推しを余すことなくみられるぞ!」とニコニコ。ちょっと上手に目をやると…お隣の方が“考える人”みたいな前のめりスタイルでご観劇。しかも手を叩いて笑ったり、ぼそぼそツッコミを入れたりしている…。


いや家かよ!なんなのその観劇スタイル!


驚きで開いた口が塞がりませんでした。そしてもっと驚いたのは――上手の1/3が見えない。最前列なのに。いやホント、最前列なのに!


この日、私は学びました。

隣の人が前のめリストだと、たとえ最前列でも見えない。見切れじゃなく、人で見えない。見えるのはお隣さんの後頭部。座席がある演劇でそんなことがあるなんて、へぇ〜しらなかった!

お芝居そのものは素晴らしく、スタンディングオベーションまでしたはずなのに、何年経っても頭に残っているのは隣の人の姿。ほんとにお芝居は最高だったのに、記憶を全部持っていかれてしまったのは非常に残念な観劇体験でした。

私は、家にいては味わえないものを観たくて劇場に足を運びます。つまり、劇場は家ではありません。隣には他のお客さまが座っていて、「自分だけ快適なスタイル」で観ることはできない。けれど、その制約があるからこそ、生のお芝居ならではの良さが生まれるのです。

観劇にはルールやマナーがありますが、それは他者への思いやりの形。その小さな不自由さと引き換えに、舞台で繰り広げられる人生を丸ごと味わえるのです。

そして面白いのは、支えているのは俳優だけじゃないということ。客席にいる私たちお客さまも含めて、劇場に足を踏み入れた瞬間から、みんなで一緒に物語を作る仲間――そう、俳優も観客も運命共同体なのです。

そこで改めて、観劇のときに気をつけたいことをいくつか。


・来場は余裕を持って。遅れるとほかの人の視界を遮ってしまいます。

・着席したら背中は背もたれに。前のめりは要注意です。

・スマートフォンは音も光もオフに。スマートウォッチも意外と目立ちます。

・許可のない撮影はNG。

・開演中のおしゃべりは控えて。

・トイレは事前に!我慢は健康にもよくないですからね。


こうして物語をたっぷり浴びて、帰り道やSNSで楽しかったことをシェアしましょう。悲しい叫びではなく、楽しい思い出でいっぱいの劇場になりますように。

そして私自身も、劇団スタッフとして、みなさんがなるべく快適に観劇できるよう努力していきたいと思います。少なくとも、キャストビジュアルやブロマイドは「推しが激盛れするように!」撮っています。これが私のオタクロード!

ではまた、劇場かこのコラムでお会いしましょう。

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