『トゲトゲハートの牙城を』
- annie

- 4月15日
- 読了時間: 4分

ya! annieです。
一時期ロッキンな感じでスタッズが付いたブーツを履いていたんですが、なんか内側にもスタッズ付いてていつも足首を刺されていました。おしゃれは我慢であることを痛感した日々でしたね。のちにそこを折り返してハイカットにする前提のブーツであると気づきました。
服への興味はいまやそこそこ。近頃は家にいることばかりなので以前にも増してインテリアへの興味が募る募る。そんなぼくがここ数年ずっと焦がれている家具があります。
それはチェスターフィールド。
全面の輝く革張り、陰影を生みアクセントとコントラストを強調するボタン留め。きらきらスタッズ。ワイルドな力強さと紳士的上品さを併せ持つソファ界のハイソサエティ。一つ置くだけでそこはもう社交界の談話室と化す上質空間の要石です。まあ説明だけじゃピンと来ないかもしれませんが見ればすぐわかるでしょう。

かっこいい。このソファを手に入れるというのは全人類の憧れだと勝手に思っているんですけど、まずは部屋全体をアンティークで固めなくてはいけない。
というわけで今回は英国発祥ソファ『チェスターフィールド』の回。アンティーク回。
前のアンティーク回ではベントウッドチェアについて語りましたが、あれは一般家庭に広く親しまれた日常のアンティーク。チェスターフィールドはまあ見ての通り格式の高いところで流行していったようです。ちなみに登場はベントウッドよりもちょい早いらしい。だいたい200年くらい前だとか。そのころからデザイン変わらず、いまでも高級感あるところにチェスターフィールドありと、地位を欲しいままにしている大御所。王様の椅子というか椅子の王様みたいなやつだ。
特徴は何といっても、革をボタン留めしているところ。思春期みたいなギラつき方で渋い大人の衣をまとっている。ウィングバックやソファ、まれにロココ調なんかもありますがいずれも主役の輝きがあります。そこに座っちゃったらもう、紳士クラブの長でしょう。
ただまあ革を保存するってちょい難しい。なのでなかなかガチアンティークのチェスターフィールドってお目にかかれないんですよね。お目にかかれたところでアホほど高い。値段が。ヴィンテージだとしても試しに座るのがひけるくらいには高い。
座った感じも独特で、なんかこう後ろにもってかれるような沈み方をします。自然と少し上を向けるのでナチュラルに偉ぶることができます。これは利点。でもほんとに現代のソファと座った感じが異なるので、購入を検討している方はまず座ってみましょう。なんか偉くて気が大きくなるので、そのままの勢いで買ってしまうかもしれません。気を付けてください。それが本物の魔力。
本物、とつい口をついてしまいます。他を下げるような意図はありません。安価、量産、それらはベントウッド回にも言及した通り人類の努力の賜物。工業という現代を象徴するトロフィーでしょう。
でもね、それとは別にね、ある種の到達点というか、至高というものに触れてみるのもいい。チェスターフィールドってね、かっこいい家具部門のそれにあたると思うんです。同じ空間にいるだけでかっこよくなった気がする。自分はかっこよくないのに。スーツみたいな感じですね。着るとちゃんとした感じがする。座っても下から全体を包んでくるかのような存在感があって、座っていることが意味を持ってくるというか。ずっと「うひょー」って言ってると思う。実際に購入したら慣れるのだろうか。当たり前に座ってカッサータとかかじっているのだろうか。ごめんイギリス料理出てこなかった。
ぼくはこの家具に対する憧憬が絶えない。お店で座ってみたあの瞬間を反芻して、家の椅子で腰を痛めている。思いを拗らせすぎて最近は手入れの道具も見始めている。ギター買ってないのにエフェクター見てるみたいな。未来を想像して楽しんでいる。
こういう片思いって生きていく上では必要不可欠だと信じています、ぼくは。心にくべて燃やして走り、いずれは描いた場所に到達するのです。ぼくはチェスターフィールドに向かって走り続ける。蜜ろうのワックスをもって。
みなさんも心にアルティメットを抱えてみてください。誰だって究極を持てる。その心のギラつきは燃えるように生きるための着火剤。そしてギラつきを集めた自分の城を作りましょう。そしたらいつかぼくとお城バトルしましょう。お互いの城をぶつけ合うバトル。
そんなときを夢想しながら今回はこの辺で。
fire
bye!





