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春の花と表彰台

『旅は道連れ、即ち道連なっていくズレ』

  • 執筆者の写真: annie
    annie
  • 4月22日
  • 読了時間: 4分

 ya! annieです。小さいころ「電車でGO!」のゲームをよく遊んでいました。ゲーセンにもありましたね。あれのPS版。ぼくはかつて4歳の運転士として山手線でブイブイいわせていました。ルール無用、止まることを知らない運転士でした。結局一回もクリアできなかったなアレ。

 小さなころは電車大好きっ子だったannie。新幹線とか特殊車両の名前を微妙に間違えて覚えるくらいには好きだった。

 ぼくの地元には天竜浜名湖線という、そりゃもういい感じの鉄道路線がありましてね。単車両で浜名湖畔から掛川まで、山のふもとをのんびり走るレトロかわいい路線です。三ケ日、気賀あたりとか天竜二俣とか、とくに穏やかな時間を感じる片田舎なので、落ち着いた時間を過ごしたい人はぜひ乗ってみて欲しい。幼少期から少年期のannieも、夏休みとかによく乗っていました。

 個人的な原風景というやつですね。今でも思い出せます。その小さな旅の道すがら、立ち寄った食堂に置いてあった少年ジャンプで、ぼくはBLEACHに出会いました。見開きでチャドがやられるところでした。


 話題の横道。まさかBLEACHの話に繋がるなんて。

 まあそんな経験もあってか、ぼくは大人になってもチャドが好きです。ちがう、電車旅が好きです。でもチャドも好きです。

 ゴールデンウィークが近づいてくるとどこかに出かけたくなるよね。でも大人には無数の選択肢がある。車で出かけてもいいし、飛行機に乗って一気にどこか遠くに行ってみてもいい。そんななかで、ぼくはよく電車という選択肢をとります。移動のペースが自分に合っているのと、景色を楽しみたいのと、急に目的地を変えても面白いから。

 ぼくはマイペースどころか、自分でさえ自分のペースに虚を突かれるほどにチェンジオブペースの使い手です。気ままに旅したいし、空気を楽しみたい。それは5月の陽気を反射させながら大きくなだらかに波打つ水面みたいに、雄大で超然とした鈍行でこそ味わえるのだと思っています。


 何年か前の5月に、京都の伊根まで行ってきました。電車で。

 あの日は夏みたいな太陽だった。汗ばむ肌の重さを感じながら、でも顔はずっと上がったまま。日の光で白かったことでしょう。道中全部が面白かったからね。

 宮津駅まで行ったらあとはバスで。天橋立を横切って揚々の思いで伊根に降り立ったあのとき……旅先独特の疎外感と、世界はそれでもぼくを内包する事実と、あの美しい舟屋の並びとそのすべてを一身に感じたとき、なんだか笑いが込み上げてきたのを覚えています。それも時間をかけてゆったり来たおかげなのかなぁって。

 

 

 きれ~。 


 以前もどこかで書きましたが、ぼくはその空間を味わえば、それはもうだれかとの共有というコミュニケーション上の主目的みたいなものを達成した気分になれます。要は見たい景色見れたら満足。あの日はいっぱい歩きました。舟屋群に沿って伊根湾の周りを、ただひたすら歩いた。ガラスみたいな透明度の海を、塩と風に傷つきながらも生活を与える家々を、そこで暮らす人たちを感じながら、そりゃもうウロウロしました。伊根の人たちごめんなさい余所者が。でもあの光景は宝だ。ありがとう見せてくれて。

 終いには結局疲れてその辺に座っていました。近くでおじさんが釣りしてた。あの日だいぶ焼かれた。肌を。アネッサがなければ灰になっていたでしょう。

 その翌日、もうちょっと西まで行って姫路城みて、白すぎる壁の反射でまた焼かれました。でも姫路城も見たかったからさ。


 この旅は現在でも一番の充実度を誇っています。一番面白かったし、たぶん人生で一番ゆったりとした時間だった。何にも追われず、見たい景色に向かって歩き続けた。息が詰まったら旅にでも出てみよう。自分の呼吸がいつしか自然の営みに混ざっていくかのような、穏やかなときは大事。いまをちょっと置いておくくらいなら大丈夫だから。


 そんな感じで、一人旅の思い出話になりました。ゆったり一人旅好きは遠い昔に乗った天浜線の、あのころの記憶を追っているのかもしれません。過去を求めるなんておかしな話だね。

 ところで旅先の宿でする暇つぶしって、みなさんありますか。kindleいいですよ。漫画とか簡単に持ち運べて。なのでぼくは宿泊先で暇なときBLEACH読んでます。もちろん好きなキャラはチャド。あと夜一さん。もし同志がいたらBLEACH絵チャとかしましょう。惜しげもなくさらしていきましょう、推し。


 またくだらないこと言い始めたのでこのへんで締めます。

 では


 卍解


 bye!

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