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春の花と表彰台

『季節は色めく。茶色に』

  • 執筆者の写真: annie
    annie
  • 9月26日
  • 読了時間: 6分

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 秋風に寂しさを覚えて目を伏せたらどんぐり落ちてたラッキー。


 ya! annieです。急に秋がやってきて何の準備もしてなくてオイオイ連絡くらいしろよってなっています。秋服がないんだよな。春と同じでいいのか? 夏のやつに一枚羽織ればいいのか? ジャケットを羽織りかけたまま戸惑いを隠せずに秋も終わりそうだ。そんなわけで今回はどんぐりの話です。


 みんなは、どんぐりを拾い集めていたのは何歳のころでしょう。ぼくは小学校一年生くらいでどんぐりブームが終わりましたが、弟はけっこう大きくなってもどんぐりを拾い集めていました。ぼくの地元はそこそこ自然が豊かで、森林公園が近くにあったので、ぼくら兄弟は主にそこでどんぐり採取に励んでいました。集めたどんぐりはビニール袋に入れて大事に保管していましたが、拾うことが目的だったので保管した後はほったらかしていました。どんぐりだって植物の端くれ、しかも果実なので、袋に入れておくと水分が出てくるんですよね。ちゃっぷちゃぷでした。責任持てないなら拾ってくるなと、捨て猫くらいにしか使われないセリフでよく怒られたものです。弟はどんぐりのなかでも帽子の部分が好きで、帽子をはぎ取ったどんぐりは無情にも捨て置かれていました。帽子だけ拾ってこいと、詳細な指示を受けていました。

 そんなぼくら兄弟が拾い集めたどんぐり、松ぼっくりと合わせてリースみたいにされたり、描いた絵にくっつけて秋を表現したり、なんとか有効活用しようと模索はされていましたね。ただ、どこまでいってもしょせんどんぐり。翌日には燃えるゴミの日。拾われたばかりに芽を出せなかった幾万ものどんぐりを、ぼくは見送ることしかできませんでした。悔しい。

 もしどんぐりの天才がこれを読んでいたら、新しい活用の仕方を教えてほしい。大人になってできることの一つに、子供時代のリベンジがあると思います。知恵をつけた大人ならばあの頃の無知なぼくらを越えられるんじゃなかろうか。どんぐりって一応食べられるらしいよ。


 いちど、すっごいキラキラで飴のような輝きをもつどんぐりを拾ったことがあります。美品完品、帽子こそついていませんでしたが、整った楕円形で磨き上げたようなウォールナット色の宝石を、ぼくはうきうきで持ち帰りました。ブナ科なのにクルミの木材を思わせるなんて、相当上位のどんぐりですよ。

 翌朝には拾ったことも忘れてました。気づいたら家にあったどんぐりはすべて無くなっていた。

 やはりどんぐりが一番輝くのって拾うときなんですよね。家の中にあっても別に特別な魅力を感じないというか、涼しげになでる風と柔らかい日の光とが合わさって初めて美しいどんぐりになるのだと気づいたとき、どんぐり収集家としてのぼくは終わりを迎えた気がします。幼年期から少年へと移り変わる幕間にはどんぐりアリ。ポッケにどんぐりを忍ばせなくなった頃のぼくは、一丁前の人間に片足を突っ込んでいたことでしょう。目の前のキッズを大人として扱うか、子供として扱うか、困ったらどんぐりのことについて聞いてみるといい。どう思う? って。サイコーだぜって返ってきたら、その子はまだキッズ中のキッズです。


 この記事を書くにあたって一応どんぐりのことについて調べたりしていますが、そういえばクヌギのどんぐりってめっちゃレアだったなぁと思いだしました。実がまるくて毛皮みたいにもさもさした帽子のついたどんぐり。クヌギが植えられているところ自体が少なかったかな。当時は野球少年だったので、まるいものは全部投げてたからかもしれない。あの頃の価値観だと丸いものはボール、細長いものはバットでしかなかった。いまではすっかり多様な価値観が身に付き丸でも細長くてもそれが何なのかを考えられるので、もしかしたらクヌギのどんぐりも見つかるかも。こんど公園に行って探してみようと思います。どんぐり熱が高まるannie。やっぱり秋といえばどんぐりだよなぁ。サイコーだぜ。


 ……人生っていうのはひとつの円なんですよね。春夏秋冬よろしくいずれは一周する。だからキッズの季節がまた来たっておかしくない。おかしくないよ。trick or treat。おかしください。


 やばい。また頭の中のboyが騒ぎだしたので今回はここで失礼するよ。

 bye!



 annieのX(旧Twitter)絵など上げてます


annieのnote 小説があります




★団体のお知らせ★


10月に公演があります!!!!!!!!!!!!!!


【公演情報】


演劇企画 平成.EXEvol.5

『M・P・D・G』


■あらすじ


時は平成、200✕年。オタクへの偏見は薄まってきたもののまだまだ肩身の狭い時代。同人サークル『ゆ〜みんつ』の前に美少女ゲームの中から飛び出してきたような魅力的な少女“こいし”が現れる。サークルメンバーのもえひろと“こいし”は徐々に惹かれ合う。


オタクと美少女、正反対の二人の恋の行方は!?


ーーーーーーー


もえひろが死んだ。突然に。


俺たちは“こいし”が怪異になったPCゲーム『魔法学園みらくる〜んα』のヒロイン“小石川恋枝”だと確信し、敵討ちに乗り出す。

とりあえず霊媒師を呼んでお祓いを試みたものの……。

苦戦する俺たちにひょんなことから手を貸したのは、相容れないと思っていた正反対のギャルたちだった。



【劇場】

ラビネスト高田馬場


〒169-0051

東京都新宿区西早稲田3-27-4

第一キャラット河俣 B1F


(交通:東京メトロ副都心線「西早稲田」駅 徒歩3分. JR山手線/東京メトロ東西線「高田馬場」駅 徒歩8分)



■日時

10月24日(金)19時

10月25日(土)13時★・19時

10月26日(日)12時 ・16時


・受付・開場は開演時間の30分前です。

・上演時間は2時間程度を予定しています。


★本編後・スペシャルミニイベント!

出演者VSお客様対抗クイズ大会(約15分)



■脚本・演出

八木 詠子



■出演・全12名


【W主演】

藤松えいら(演劇企画 平成.EXE)

大沢風琴(演劇企画 平成.EXE)

今村真也

山下歩夢(演劇企画 平成.EXE)

蔵谷日向(演劇企画 平成.EXE)

坪倉楓果

龍瑶

刻里優志

澁谷遼平

笹平るる(オフィスTOPICA)

竜ジン太(テアトルRUI)

岩瀬惇希



■協力

・作品テーマ曲制作:かとう 

・小石川恋枝キャラクターデザイン:とうまつ亜種(匿名)

・取材協力:本原一輝(TV東京系 TVチャンピオン「アキバ王選手権」準優勝)



■チケット

9/1(月)20時より販売&予約受付開始


最前 前売5000円 / 当日5500円

一般 前売4000円 / 当日4500円


【お支払方法】

①当日精算

②事前電子決済(※手数料はお客様負担になります)


・ご予約&チケット販売ページ


・公演HP



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お花やプレゼントについてのご案内

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○お祝い花について○


検討されている方は2025年10月17日(金)24:00までにeiratomatsu@gmail.comまでご連絡下さい。


○プレゼント・お手紙について○

・当公演はプレゼントやお手紙のお渡しが可能です。

・受付スタッフまでお申し出ください。

(安全を考慮しスタッフが確認させて頂きます。生もの、手作りのものについては衛生面の観点から受付不可となりますのでご了承下さいませ)


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◾️公演についてのお問い合わせ

演劇企画 平成.EXE 主宰

藤松 えいら 宛までお願いいたします。



staff

【主宰・制作】藤松えいら

【制作補助・受付】annie

【演出助手】蔵谷日向

【照明】みーや・八木詠子

【音響】水井直樹

【舞台監督】紗乙女つくも

【フライヤー・ビジュアル撮影】みなせ

【広報デザイン・舞台美術】藤松えいら

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